オンラインカジノにおける損切りタイミングについて解説します。損切りに適したタイミングはいつなのか、いくら負けたら損切りするべきなのかといったルールを決める際の考え方も紹介しています。
目次
損切りとは
オンラインカジノにおける損切りとは、収支がマイナスのときに、あえてゲームをやめることです。
株やFXといった投資の世界でも「ロスカット」という意味で使用されます。
損害をそれ以上ださないようにしたり、勝てる波が来るまで資金を温存したりするために行います。
断言しますが、損切りがうまくできない人がオンラインカジノで勝つのはほぼ不可能です。損切りはオンラインカジノで勝つために、初めにユーザーが身につけておくべきテクニックです。
オンラインカジノで損切りが重要な理由
「損切りを制す者がオンラインカジノを制す」と言っても過言ではありません。なぜ損切りが重要なのか、その理由を解説します。
資金が尽きるのを防ぎ、挽回のチャンスを残せる
損切りは、完全に資金が尽きるのを防ぎ、あとで挽回するチャンスを残しておくために重要です。
プロのギャンブラーは完全に破産する前にキッパリと損切りし、今後損失を挽回できるだけの余力を残しています。そして、自分の過去の経験やロジックから有利な環境やタイミングを見計らって再プレイして着実に勝利金を積み重ねます。
損切りは一時的な負けであり、完全に負けてしまうことではありません。むしろ、損切りできない状態の方が破産するリスクは高くなります。
私自身、うまく損切りできずにズルズルと負けが膨らんで、その日のうちに残高が底をついて破産した経験があります。
「損切りしたから負け」ということではなく、長期的な目線に立って収支を考えることが大切です。
損失に上限をつけて、被害をおさえられる
あらかじめ損切りのルールを設定しておくことで、損失を想定の範囲内に収めて撤退できます。
もし、損切りラインを決めておかなければ「もったいない」と感じて、中止するタイミングを見失い、資金が尽きるまでベットしてしまいます。
仮に500ゲームハマって、その後に当たりを引いても損失を取り返せる保証はありません。また、そのままハマり続けた結果1,000ゲームを超えて、さらに損失が膨らむ恐れもあります。
これらのことは、頭ではわかるつもりでも、人間の心理的に制御することは困難です。
やめられないのは「コンコルド効果」が原因
オンラインカジノで「もうすぐ当たるだろう」「今までの費用がもったいない」とズルズル打ち続けてしまうのは、コンコルド効果が影響しています。
コンコルド効果とは、うまくいかない結果が予測できるのにもかかわらず、中止の判断ができなくなっている心理状態を指します。
コンコルド効果(Concorde Effect)とは、投資を継続すると損失が出てしまうとわかっているにもかかわらず、これまでに投資した分を惜しんで投資を継続してしまう心理的傾向を指します。
コンコルド効果の最も恐ろしい点は、頭ではわかっているのに、途中でやめられないことです。つまり、「冷静な判断能力を失っている」状態です。
人の習性から来るものなので、逆らうことは非常に難しいと言われています。だからこそ、損切りルールを決めて、機械的に対応しましょう。
ルールを守る習慣作りに繋がる
損切りを徹底することで感情に流されずオンラインカジノをプレイできるようになり、自分で決めたルールを守る習慣作りに繋がります。
損切りはただ単純に損失を抑えるためだけではなく、長期的にオンラインカジノで勝ちを積み上げる習慣を作ることに繋がります。
損切りで一旦ゲームを切り上げたら、負けてしまったプレイを反省して作戦を練り直したり、次に活かせる戦略を考えたりする時間が作れます。
自分をコントロールして、ギャンブル依存症予防になる
損切りの間接的なメリットとして、自分をコントロールできることも挙げられます。ギャンブルで勝てない人やギャンブル依存症になってしまう人は、自己規制できない人がほとんどです。
残念ながら、オンラインカジノのゲームに100%勝てる必勝法は存在しません。
オンラインカジノを長期的にやる上で、毎回勝つことはほぼ不可能です。その日の調子によって、勝てる日もあれば負けてしまう日もあります。
自分で決めた損切りのルールを守ることで自己規制能力が磨かれ、負けてしまったときも冷静でいられるのです。
オンラインカジノで損切りするタイミング
オンラインカジノにおける損切りのタイミングについて解説します。
総資金の15〜20%の損失が出たタイミングがおすすめ
私の経験上、損切りは総資金の15〜20%を失ったタイミングがおすすめです。このくらいの損失だと後日でも取り返せるチャンスが十分あって、負けていることを受け入れやすいです。
また、投資の世界では「損切りは早い方が良い」という格言があり、5〜10%が損切りラインの目安と言われています。
損切りラインをどの程度に定めるかは、銘柄の業種、過去のトレンドなどで異なりますが、「損は早めに処分する」の鉄則から、買値より5~10%下がったラインを目安にするとよいでしょう。
引用元:トレダビ
したがって、安全志向の人は、損切りラインを投資と同じように5〜10%と低めに設定しても良いでしょう。
最適な損切りのタイミングは決まっていない
実は、オンラインカジノにおける最適な損切りのタイミングは存在しません。
投資の世界でも損切りについて議論されていますが、専門家の間でも意見が分かれます。「損切りなど必要ない」と言及する投資家もいるほどです。
損切りの最適なタイミングは不明確で、個人によって基準が異なるのが現状です。ただ、損切りが有効であることは投資の世界で実証されています。
1993年 1 月から2011年 11月までの米国の日次先物データを用いて,株 式・債券の買い持ち戦略に損切りルールを月次 で適用すれば,リターンを1.5%上げ,ボラ ティリティを 5 %下げ,シャープ比率を20%だ け上昇させた,ことを Kaminski and Lo[2014] は示している。
損切りが有効である以上、損切りするタイミングをルール化して実践する方が賢明です。
自分だけの損切りタイミングを決めても良い
オンラインカジノにおいて損切りのタイミングは自分なりのルールで決めてもOKです。
むしろ、他人が決めたタイミングをそのまま実践するよりも、自分が納得できるようなタイミングを考えた方がきちんと損切りできることもあります。
たとえば、損切りのタイミングとしては以下のようなルールが挙げられます。
- 総資金の15%を失ったらやめる(割合指定)
- 50ドル失ったらやめる(金額指定)
- 1時間プレイしたらやめる(時間指定)
時間指定のタイミングは損失を防ぐことにあまり繋がらないので、割合指定や金額指定のタイミングを組み合わせるのがおすすめです。
また、オンラインカジノのバカラ界で有名なベテランユーザーは「少しでも冷静でいられる金額」を損切りのタイミングとしています。
私の場合は「テーブルも読みづらいしここで損切りしよう。20〜30分時間掛ければ取り戻せる金額だし、次大きく賭けて外したら取り戻すのが大変だからなあ」って感じで考えてます。
外しても冷静でいられる金額で損切りするといいです。何でここで外すんだよ! ガンッ!ってやり始めたら・・
— 明鏡止水 (@bakaradakeyaru) January 4, 2023
基準が曖昧で経験則的なタイミングですが、ポイントは「損失を想定の範囲内で収めている」ことです。
自分が冷静でいられるということは損失を受け入れる準備ができており、事前に想定しているシナリオの範囲内で収支をコントロールできていることを意味しています。
「どれくらい負けたときから気持ちがザワザワし始めるのか」を過去の自分で振り返ってみて、その状態に達する前に損切りのタイミングを決めると良いでしょう。
オンラインカジノで損切りする際のポイント
オンラインカジノで損切りする際は以下のポイントを意識しましょう。
事前に損切りのタイミングを明確にする
オンラインカジノで損切りするタイミングは事前に明確にしておきます。紙に書いたりスマホに打ち込んだりなど、目に見える形でタイミングを決めるのがおすすめです。
また、損切りのタイミングを見直して、改めてタイミングを決めることも大切です。
損切りのタイミングを絶対に守る
損切りのタイミングを決めたら、あとはそれを守ってプレイするのみです。自分で決めた損切りのタイミングは絶対に守りましょう。
また、損切りのタイミングを破ってしまうという人はシステムベットを活用するのがおすすめです。
システムベットはあらかじめ定められたルールに則ってベットしていくだけなので、感情の影響を受けずにプレイできます。
長期的な収支を考える
損切りは長期的な収支を見据えた戦略です。
たとえ損切りしてマイナスで終わったとしても、その後の運用によって最終的にプラスで終わることを考えます。
損切りの目的はその時の損失を抑えるだけではありません。調子が悪いときは潔く勝負から降りて、気持ちを落ち着かせて次回の勝負に臨むクールダウンのような意味もあります。
長期的な目線に立って、オンラインカジノで冷静にプレイし続けられるような習慣を作るためにも、自分で決めた損切りのルールを厳格に実行することが大切です。
勝ち逃げするタイミング(利確)も決めておく
オンラインカジノでは損切りのタイミングだけでなく、利益が出ているときに勝ち逃げするタイミングも決めておくべきです。
たとえば、利確と損切りのタイミングを合わせて「+15%/-10%」「+$30/−$20」というように、勝っているときにもやめるタイミングを設定しておくと良いでしょう。
利確と損切りはセットで考えるべきです。ギャンブルや投資で勝ち続けている人は利確と損切りの両方に長けています。
自分に合ったルールでタイミングを設定して、それを厳格に守ることを意識して実践してください。